富山市中心部の旧総曲輪小学校の跡地に「医療・福祉・健康」をテーマとした官民連携の複合施設「総曲輪レガートスクエア」が2017年4月1日にOPENしました。
富山市総曲輪レガートスクエアの整備
■コンパクトシティー
富山市は中心市街地において、児童の減少に伴い7つあった小学校を2校に統合しました。各小学校の跡地は、富山市の中心施策であるコンパクトシティを目指した活用に取り組んできており、それぞれの地域の実情に応じた施設の再整備などを行ってきています。
■PPP手法による活用
将来の人口減少による税収などの減少を見据えて、公共によるインフラ整備だけではなく、民間活力を積極的に取り入れた再整備を行ってきました。その中で、PFI手法を取り入れた新しい統合校(芝園小中、中央小)の建設や地域の要望や需要を考慮し、スーパーなどの小売店や地域公民館の建設などを民間提案により行うPPP手法による活用(清水町)をしてきました。
■クオリティオブライフの推進拠点として
総曲輪小学校跡地については、富山市の中心市街地の中心に位置する土地にあり、中心市街地の活性化に向けた重要な資産であると考えていました。そこで、「質の高いライフスタイル」の実現に向けて、安心して子供を産み育てることができ、高齢者の暮らしを支えることを目的とした複合施設である「まちなか総合ケアセンター」を中心とした、多くの人が賑わい多様な世代が健康的に暮らせる拠点としてPPP手法による整備を行うこととし平成25年度から取り組んできました。
平成25年度 |
基本計画策定 校舎等解体(~H26) |
平成26年度 |
事業者公募(6月~) 優先交渉権者決定(2月) |
平成27年度 |
基本計画策定(6月) 売買契約書締結(公共施設)(H28.3月) 事業用定期借地権設定契約締結(H28.3月) |
平成28年度 |
各種施設建設 公共施設引渡し(H29.2月末) |
平成29年度 |
4月1日 供用開始(公共・民間施設全体) |
1.公共施設(富山市まちなか総合ケアセンター、パティオ、周辺道路の拡幅工事)の整備(設計・建設・工事監理)について民間に一括発注し、竣工後に買い取る売買契約を締結。
2.民間施設(青池学園、グンゼスポーツ、バルツェル (BARZER)、D-Parking(ローソン含む)の敷地は市有地であり、30年間の事業用定期借地権設定契約を締結。
※ PPP事業とは別に富山市医師会看護専門学校の新設に伴い、市有地を30年間の事業用定期借地権設定契約により貸与。